ランエボのラリー活動 ランサーエボリューション★マニアックス

2007年10月11日

ランエボのラリー活動

三菱は世界ラリー選手権(WRC)にミドルクラスセダンのギャランVR-4で参戦していたが、モデルチェンジを迎えて7代目となったギャランのボディが大型化してしまった。

またVR-4に搭載されるエンジンがV6ツインターボで、FISAのレギュレーションによるリストリクター径の制限が直4シングルターボに比べて厳しい(Ø38に対しØ26.9)こともあり、より小型軽量なベース車を求め、コンパクトセダンのランサーに6代目ギャランVR-4のコンポーネントを押し込んで作り上げたのがランエボである。とされてきた。

しかし事実は、ギャランのリヤサスペンションの機構が複雑なため整備性の面でラリーに向かなかったのが最大の理由で、「より小型軽量なベース車を求め」というのは後から付けた理屈であると三菱のラリーカー開発者の稲垣秋介氏が語っている。

1993年のモンテカルロラリーからWRCに参戦した「ランサーエボリューション」は、当初苦戦を強いられたものの、毎年のように改良を重ねたエボリューションモデルを投入して進化を重ねた結果、トップレベルの競争力を発揮していく。

そして、1995年のスウェディッシュラリーにてケネス・エリクソンがドライブする「エボリューションII」でランエボシリーズ初のWRC総合優勝を飾る。

1996年、三菱独自の電子制御アクティブディファレンシャルシステムの熟成により、急速に戦闘力が高まりつつあった「エボリューションIII」にてトミ・マキネンが5度の優勝を飾り、年間ドライバーズチャンピオンを獲得し快進撃が始まる。

その後フルモデルチェンジを行いシーケンシャルシフトなどを導入した「エボリューションIV」、WRカーに対抗すべくトレッド幅を拡大し戦闘力を高めた「エボリューションV」、「エボリューションV」を更に熟成した「エボリューションVI」を駆ったトミ・マキネンにより1996-1999年にWRCドライバーズタイトルを4連覇、1998年にはトミ・マキネンとリチャード・バーンズのコンビで悲願のWRCマニュファクチャラーズタイトルを獲得した(1998年はグループNもランサーエボリューションが優勝を納めているのでWRC完全制覇を成し遂げた)。

しかし、WRCは1997年にグループAより改造範囲の広いワールドラリーカー(WRカー)規定が導入され、各社がWRカー規定に移行する中、三菱は「市販車をベースにWRCに参戦する」という当初からの目的もあり、グループA規定にこだわりを見せていたが、改造範囲がより幅広いWRカーが競争力を獲得すると次第にグループAの枠内では抗しきれなくなっていく。

ランサーエボリューションWRC22000年はマニュファクチャラーズ4位、ドライバーズ5位に終わる。

2001年、FIAの措置により半WRカーとなった「エボリューションVI」(通称エボ6.5)が開幕戦のモンテカルロラリーで優勝。そしてシーズン後半に三菱初のWRカー「ランサーエボリューションWRC」へと移行する事になる。

サンレモラリーから「ランサーエボリューションWRC」が投入されるが、その年のマニュファクチャラーズ、ドライバーズランキングは3位で2001年シーズンを終える。この三菱のWRカー、「ランサーエボリューションWRC」はランサーセディア(現:ランサー)をベースに改造を施したもので、見た目はエボリューションVIIに似ているが全く関係がない。

2002年シーズン、トミ・マキネンが三菱を離籍し、新しくフランソワ・デルクールとアリスター・マクレーを新たなドライバーとして迎え「ランサーエボリューションWRC2」を投入するが熟成された他メーカーのWRカーに歯が立たず、三菱初のWRカーは1度も表彰台に立つことも無く2003年にニューマシン開発の為に一旦活動を休止する。


ランサーWRC'04そして2004年に「ランサーWRC04」でWRC復活。この年から三菱に移籍したジル・パニッツィが初戦で5位入賞に入り、所々でSSトップタイムを刻むなど速さをみせたが、ラリードイチュランドで2004年度の活動を休止する。

2005年には「ランサーWRC05」にマシンをスイッチし、ジル・パニッツィがモンテカルロラリーで3位表彰台、今シーズンから新たに移籍したハリ・ロバンペラが最終戦ラリーオーストラリアで2位表彰台に立つなど復活の兆しを見せた。

しかし2005年12月、三菱は2006年のWRCワークス活動休止を発表。理由は、リコール隠し等により業績が悪化した三菱自動車工業の経営を立て直すべく、自社の再生計画を優先的に行う為となっている。

WRC復帰時期は、再生計画が終了する2008年以降を目処に復帰する予定である。一時次期ランサーのボディが大型化されるためコルトベースの車両通称コルトエボリューションが登場するという情報もあった。

ただし、ワークス活動を休止した2006年シーズンでもプライベーターが「ランサーWRC05」をレンタルして出場し、ポイントを獲得するなどの活躍を見せている他、グループNマシンで競われるPCWRC(世界プロダクションカーラリー選手権)でもエボリューションIXを駆る奴田原文雄選手がラリー・モンテカルロで日本人初優勝を成し遂げ、同年のラリージャパンではエントリー数の約3割がランエボで占めており、ラリーでの人気が衰えていないことを証明している。

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